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熊本YWCA新聞2018年4月号

 2018-04-15
 「南京を考える旅」に参加して
 俵 恭子
  去る3月8日から13日まで、第4回中国YWCA主催「南京を考える旅」が、南京YWCA・YMCAの建物を主会場として南京市内で行われ、九州からは熊本YWCAのCosmopolitan委員会ユース4名(高野果穂、金内優希菜、坂本真紀、斎藤美緒さん)と、今回の旅の実行委員長である福岡YWCA会員樋口春菜さんと共に参加する機会に恵まれました。上海も南京も大都会で中国の急速な発展の勢いを感じました。日本YWCAからは20名、中国側からは中国YWCA総幹事他28名の参加でした。いずれもユースの参加者が7,8割と多く、みな明るく活発で、スマホを使いこなす現代の若者風な外見からは日本人、中国人の区別がつかないほどで、すぐ打ち解けあっている様子に世界のグローバル化を感じました。熊本のユースメンバーたちも臆することなく積極的に何でも吸収し、自分たちのオプショナルツアーもしっかり挙行したようです。用意されたプログラムの隅々に中国YWCAの温かな心遣いを感じ、旅の内容そのものは非常にシビアなものであり、涙する場面もたびたびあったにもかかわらず、心地良い充実感に満たされた時をすごすことができたことに民間平和交流の意義を強く感じました。
さて正味4日間という短い時間でしたが、中日の歴史、南京大虐殺、従軍慰安婦問題についての王先生、蘇先生の講義を聞き日本軍加害の暗黒の史実を学びました。動かしがたい証拠資料に基づいて事実を掘り起こすことの大切さに改めて気づかされました。自分たちにとって不都合な真実を改ざんしたり焼却した軍事政権の体質が今の日本の現政権にまで続いていることは恥であり徹底的に追及すべきです。それは同じ過ちを二度と繰り返さないために避けてはならないことだと思います。南京大虐殺記念館見学、従軍慰安所旧跡見学では、日本軍が犯した残虐非道の罪を否応なく突き付けられ、又その犠牲となったおびただしい人々の言いようのない痛み苦しみが迫ってきて非常に辛くなりました。4班に分かれて毎日グループごとにその日学んだ事感じたことを分かち合いましたが、それはとても深い語り合いの時となりました。プログラム終了時にグループごとに学びあったことを発表しましたが、どれも未来に向かっての平和構築につながるものでした。「南京大虐殺のことを私は決して忘れない。でも恨まない」中国のユースメンバーがいった言葉が忘れられません。加害国の人間には言えない言葉です。
広島を考える旅に呼応する形で、2006年に中国YWCAの提案を受けて2007年に始まった「南京を考える旅」です。戦争被害と戦争加害の実相をどちらも正しく知る歴史認識が大切であると実感します。日本の場合、戦争加害国としての歴史認識と謝罪が伴わない反核の訴えは、アジアでは伝わりにくいのです。教科書でも、加害の過ちを子どもたちにしっかり教える必要があります。「お引越しのできない隣国同士」、未来の平和を築いくためにも相互の歴史を正しく学びあう平和交流の旅が若い世代に引き継がれていくことを強く願うものです。



南京を考える旅 感想
斎藤未緒
昨年YWCAに出会い、今回初めてイベントに参加した。どのような感じになるのかはっきりとイメージを抱くこともないまま現地に到着したが、初日の夕食会では中国からの参加者たちにとても歓迎されていると感じた。
2日目は、王山峰氏の基調講演を聞き南京利済港慰安所旧跡陳列館を訪れた。旧慰安所では女性たちが性奴隷にさせられ殺される、あるいはその後も苦しみ続けているという証言や、日本軍が組織的に慰安婦制度を作っていたことを示す証拠などを案内を聞きながら見学した。慰安婦制度は性差別はもちろん、人種差別など多くの問題が混在している。3日目には慰安婦研究を続ける蘇智良氏の基調講演があり、その縁から、熊本への帰路の途中で上海師範大学にある中国慰安婦歴史博物館に行くこともできた。中国でいま生きている「慰安婦」だった女性たちは14人。これからもっと勉強したいテーマのひとつとなった。
侵華日軍南京大虐殺遭難同胞記念館には3日目の午前中に訪れた。記念館前で追悼式を行ってから館内を見て回った。週末というのもあったのだろうが、館内はかなり混み合っており、関心の高さがうかがえた。残虐な写真や遺骨の展示など目を覆いたくなるようなものも多かったが、その残酷な行いは日本軍によるものだという事実を自分の中にしっかり留めておかなければならないと感じた。
4日間の学びの中で、加害者側の立場に立って考えることの難しさを改めて感じた。一方で、若い人たちが戦争の歴史を学ぶことを通して平和を築こうとする姿勢に強い刺激も受けた。慰安婦も南京大虐殺も学ぶこと自体が息苦しくなってしまうテーマであるが、一日の終わりにあるディスカッションで他の参加者の意見を聞いたり、文化的体験(中山陵見学や中国の伝統工芸作り)があることで、自分の中の考えや気持ちの風通しも少しよくなった。とても充実した南京を考える旅であった。

「南京を考える旅2018」に参加して
  金内優希菜
今回「南京の旅2018」に参加する中で多くの学びや体験、出会いを経験することができました。
歴史について学び日中互いに平和に向けて考えたいという思いを胸に参加を決めプログラムの日を迎えました。フィールドワークとして訪れた場所の1つに「侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館」があります。ここは私が幼い頃、南京大虐殺のことについて知るきっかけとなった場所です。実際に訪れてみると多くの来館者がいました。様々な年代の人々が熱心に展示を見ておりそれと同時に周囲の視線も気になり逃げ出したくなる自分もいました。しかし辛い事実としっかり向き合いその罪の深さを認め、受け止めて平和や友好について考えつなげていくことが大切なのだとプログラムを通して学びました。
グループ活動ではお互いに言葉は通じなくても、それぞれの熱い思いは通じてくるようでした。真剣に意見を交わし、ひとつの言葉に対してもそれぞれの立場から考え移動の合間をぬって話し合うこともありました。普段なかなかこの様な場面はなく、自分にとってとても大きな刺激となりました。さらに学びを深めたいという思いや、このプログラムで得た学びを多くの人に伝えたいという思いが強くあります。
また、実際に現地に行き交流することで中国という場所をとても身近に感じる様になりました。この様なところから平和や友好の輪が広がるのかなと感じます。
この様な貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。

「ひな祭り」報告
松元 玲子
3月4日(日)、熊本市国際交流会館にて、今年度の「ひな祭り」を行ないました。好天に恵まれ、着物姿の留学生とご家族達は、会館の中で、あるいは城彩苑で写真を撮り合って嬉しそうでした。 今回は、大広間Bと茶道室をお借りして行いましたが、会場が狭いため、着物着付けの年齢を8歳以上の受付としました。当初、小さいお子さんの着物が揃わないかもしれないと言われていましたが、着付けの先生のご配慮で、当日同席されていた小さいお子さん達も着付けていただけることになり、皆さんに喜んでいただけました。今回、年齢制限でお断りした留学生のご家族には、大変申し訳なく思いますので、次回は配慮させていただきたいと思います。
着物着付け、お茶席、黒髪ひょっとこ会の皆さんによる余興(三味線演奏とひょっとこ踊り等)を、参加された皆さんが各々の立場で楽しんでいただき、素晴らしい「ひな祭り」を行うことができました。 今回、ボランティアの皆さんが40名程、留学生とご家族が40名程と大人数でひしめき合いましたが、次回は、同会館の大広間Aも予約できましたので、もっとスムーズに行う事ができると思います。やはり、国際交流会館は、場所が分かりやすい事、熊本城の近くなので写真撮影のロケーションも良い事、本格的な茶道室を使える事等、利点が多いので、今後もこの会場で行う事ができるよう会場確保を心掛けたいと思います。


保養キャンプから学んだこと
  ルーテル学院高校 新2年 吉岡 明日香
 私たちルーテルYは、演劇部の一部の友人と共に3月27日・28日に参加しました。未だ放射性物質の危険にさらされているため外遊びを控えなければならない状況があることをあらためて知り、子どもたちに思いっきり遊んで楽しんでほしいと思いました。
 ルーテルアワーでは、イースターの絵本の読み聞かせから入り、伝言ゲームやスプーンに乗せた紙タマゴ運び競争、しっぽ取りゲーム、エッグハントの順で活動しました。クラブ活動や放課後の時間を使って皆で準備した甲斐あって、子どもたちも楽しんでくれたのではと思います。中には、早く自由時間にならないかなというさめた雰囲気を出している子もいるにはいましたが、全体的には協力できたかなという感じです。しっぽ取り競争は、高校生も全力で走って疲れた人もいたほどです。
 その後も一緒に遊んだり話したりして時間があっという間に過ぎていきました。今回のキャンプでは、将来子どもの教育に携わる仕事に就きたいという希望を持っている私たちの仲間は、レクレーションする際に限らず子どもたちとの大切な時間をお互いに創っていくときの課題も見つけました。この貴重な体験をさせていただいたことで、普段のルーテルYWCA・YMCAの活動と勉学を、より良く充実させたいと強く思いました。
 ありがとうございました。




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