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熊本YWCA新聞2015年2月号

 2015-04-02

「沖縄の大学生に出会って」

                     さとうじゅん(熊本YWCA賛助会員) 
 沖縄の今を伝えるため、一年間大学を休学して、全国一人旅を続けてきた知念優幸君の講演会が、先日熊本で開催されました。
 沖縄では、辺野古新基地建設反対の声が根強くあり、その民意を受けて新知事が誕生しました。しかし、強引に建設工事が進められています。知念君は、過重な基地負担が沖縄に押し付けられている現実を、本土の人に伝えようと思い立ち、旅に出る決心をしたそうです。 
 彼は、「あなたにとって、平和って何ですか?」と私たちに問いかけました。そして「日本の平和(繁栄)は、琉球王国が日本に組み入れられ、壮絶な沖縄戦を経て基地負担を強いられている今に至るまで、沖縄の犠牲の上に成り立ってきた。そのような沖縄は平和と言えるでしょうか?」と訴えました。その事を「本土の多くの人々は知らない、あるいは他人事のように思っている」という彼の言葉は、私の胸に深く突き刺さりました。平和とは、差別、貧困、抑圧などによって傷つく人がいないこと、全ての人の命が尊重されることだと彼は言いたかったのだと思います。
 人間は限りある存在で、全てを知ることはできません。しかしそのことにあぐらをかくことなく、自分の中の無関心や他人事だと思う気持ちに気を付けなくてはと思います。そして、知っただけで終わらせないこと、小さな一歩でも前に踏み出すことが、平和を実現することに繋がるのだと思います。
参加者の中には、聞いたことを周りの人に伝え始めた人、沖縄県知事に応援メッセージを送った人など、早速行動を起こした人たちがいます。またネット上では毎日、辺野古で反対する人々の様子が共有されています。国会前では、7000人が建設反対の声を上げました。同じ思いの仲間が確実に増えていると感じます。
本土の私たちに沖縄の今を問うた知念くんの勇気を、決して無駄にしたくはありません。沖縄から離れていても、できることを始めていきたいものです。

ひな祭り のお知らせ 
(外国人のための日本文化体験)
とき:3月1日(日) 13:00~ (受付1時半まで)          
場所:慶徳地域コミュニティーセンター(096-325-6628)       
内容:着物着付け 日本舞踊 お茶のお点前 琴演奏
参加費:¥600(夫婦:¥1.000、子ども:¥500)
要予約 2月20日まで石田:090-6427-7555                     
 ★お手伝いは12時半から。よろしくお願いいたします!


 聖書の学び 1月(西川晶子牧師指導)

マルコによる福音書1章21~34節
「権威ある新しい教え」の始まり
弟子となった4人の漁師、シモンとアンデレの兄弟、ヤコブとヨハネの兄弟と共にガリラヤ湖畔の町カファルナウムに入られたイエスは、安息日に会堂に入って教え始められた。当時会堂では律法学者に限らず誰でも説教することが許されていたのだが、イエスの教えはそれまでの誰とも比べられない不思議な権威に満ちていて、イエスの教えを聴いた人々は非常に驚いた。会堂でイエスが汚れた霊につかれたものから言葉を持って汚れた霊を追い出されると、人々は「これはいったいどういうことなのだ。権威ある新しい教えだ。この人が汚れた霊に命じると、その言うことを聴く」と驚き、ガリラヤ中にその評判が広がった。
汚れた霊とは、人を圧迫して混乱と不安をもたらし非人間的な状況におこうとする神と対極にある力である。一方、神の権威とは、人を人として活かす言葉(=愛)、人を全体的に回復させる力、癒しの力である。人は、権威を自分を作り上げるために使おうとするが、神の権威は人に向かって人を作りあげようとするものである。目に見える癒しの奇跡は現代にあっては少ないと思われるかもしれないが、たとえ病の中にあっても、その人を人として活かす内面に生ずる力も癒しの力である。マルコが最初のイエスによる奇跡に続けて紹介する癒しの記事は、シモン(ペテロ)のしゅうとめの病が癒されて、みんなをもてなした、というエピソードである。イエスが人々の心配に応えて、自分の方からしゅうとめに近づいて手を取って起こされるとただちに熱が去った、とある。彼女のもてなしのふるまいは、いやされた恵みの分かち合いである。
汚れた霊が猛威をふるっているかに見える出来事が国内外で後を絶たない今日この頃、人を人として活かし作り上げていく権威ある言葉に真剣に耳を傾けていきたいと願う。(俵まとめ)

福島で、子どもを想う人々と出会って
                           入江有美 (わくキャン学生ボランティア)
 私はフィールドワークで福島県を訪れました。そこでは、同じ放射能被害を受けながらも意見や考え方の違う2つの地域を訪ね、お話を聴くことが出来ました。
 川俣町の方は、放射能に対する不安から、避難や保養の権利が欲しいと訴えていました。また、何世代も先の子どもたちにも放射能の影響が出るのではないかという不安も強く持っていました。しかし、地域の中で放射能の話がタブーになっていたり、それぞれが違う意見を持っていたりして、なかなか意見がまとまらないと言われました。また、このように行動を起こすことで、周りから「きちがい」と言われたり、周りの目を気にする自分の子どもにやめて欲しいと言われたりすることがあるという話もありました。
 一方福島市内の渡利地区に住む方は、もちろん放射能に対する不安はあるのですが、放射能と向き合いながら地域の中でどのように暮らしていくか、地域で話し合って方向性を決めているようでした。“子どもが転んで怪我をする”というような、日常生活で当たり前のように起こり得る危険として放射能を捉え、自分達でできる限り管理しながら、地域の中で生活しているようでした。
 この2つの地域でお話を聴くと、一見全く違う意見に聴こえますが、両者とも当然ながら放射能に対する不安は強くあります。そして両者とも、自分の子どもや何世代も先の子どもたちへの影響を少しでも少なくしたいという想いが一番強いのではないかと、私は感じました。その強い想いは両者とも変わらないのですが、それがそれぞれ違う行動に出ているのではないかと感じました。


2014年度YWCA奨学金授賞者紹介

★石亮亮さん
(中国:熊本大学大学院博士課程)
この度は、熊本YWCA奨学生に採用して頂き、誠にありがとうございます。三年間の私の取り組みをこのような形で評価していただき、大変光栄に思うとともに感謝しております。
私は2012年2月から留学生として熊本大学社会文化科学研究科一年に入学、研究生期間を経て東アジア・ビジネス・コミュニケーション専門職コースに入学しました。忙しい研究漬けの毎日で、バイトの時間が少なくなりました。バイトと勉強の両立は私の留学生活において必要不可欠な課題です。経済の面では苦しいですが、これこそが自分を磨き、自己を高めるいいチャンスだと思っています。よその国に留学して、自分の国と違う生活環境になるので、異文化の考えを養成する必要があり、難しいですが毎日頑張っています。今回、奨学金を頂いたことで、勉強に励むことができ、大きな自信となりました。
熊本YWCAでは重要な体験をしました。2013年熊本YWが開催したひな祭りに参加しました。日本の着物を着て茶道や踊りの体験をしました。異文化と出合って、今までとは異なる価値観に触れ、異文化への理解が出てきて、本当に一生忘れない体験になりました。これからこのような体験にもっと参加したいと思います。
将来、私は日本と中国の架け橋になり、日中友好交流の促す役割を果たしたいです。その目標に向かって、毎日頑張っています。今後奨学生とし、熊本YWCAの皆様への感謝も忘れず、精一杯努力していきます。

☆今年度は面接、審査の結果、合格者は1名となりました。 
☆贈呈式:2/7(土)福寿草バザーの日 13:00~

私のお気に入り~熊本YWCA~

                                         井芹さゆり
 お気に入りがYなのって言われそうですが、お気に入りの一つになっていることは間違いありません。20年以上も前に熊本YWCAと出会ったほんの小さな縁が、今に繋がっています。自分自身が経てきた年月と熊本Yに関わってきた年月は交差し、振り返ると歩んできた道がそこにあります。日常と多忙を言い訳に、やっと熊本Yに留まっている私にも、思いを共有する場を提供して下さる皆さんの心の広さにはいつも感謝しています。そして、心密かに「私にはマネができないなあ・・・無理だ~」と思います。でも、そのピュアな心が時々心配になる時があります。大切なことのために真っ直ぐに突き進もうとするあまり、勢いがつきすぎているのではないかと思い、ついつい横から口出しをしてしまいます。それでも、受け入れてもらえるのが熊本Yなのだと、甘えさせていただいています。
今、熊本Yは経験を積み、少しずつ蓄積してきたものもあり、女性として良い歳を重ねて来ていると思うのです。確かに新しい力、若い力は貴重ですし、大きな力になることでしょうが、ちょっとだけ自身を見直してみてもいいのではないでしょうか。そうすると、しわやシミはあるかもしれませんが、心豊かな味わい深い面影が見えてきませんか。
私の熊本YWCAは、芯の強い、情熱を持った、心優しい素敵な女性だと思っています。だから、お気に入りなのです!     
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